ロコモとは?
人間が動くのに必要な身体の仕組み全体を、運動器と呼びます。運動器は、骨・関節・筋肉・神経などで作られていますが、これらの組織で何らかの障害によって身体能力が低下した状態が、ロコモティブシンドロームなのです。通称ロコモとは、歩行するための移動機能が低下した状態のことです。この症状が進行してしまえば、要介護状態になる恐れがあります。将来介護が必要になるリスクが高まれば、大切なあなたの家族にも迷惑が掛かります。
車・電車・バスなどが整備された現代社会では、足腰に支障はないと思っていても、すでにロコモとされる状態になっていたり、知らず知らずのうちに進行したりしていることがあります。また、高血圧などの生活習慣病のある人は、比較的若い頃からロコモの原因となる病気に掛かることも分かってきました。そのため、若い頃から運動する習慣を身につけ、運動器を使い続けることが必要不可欠です。日常生活で身体を動かして、負荷をかけることで維持されるのです。中高年以降になって歩けなくなると、介護が必要になり、立ち上がれなくなったら寝たきりになりかねません。元気で立ち上がり、歩き続けることは、自分のため・家族のため・社会のために重要です。日本人が健康寿命を伸ばしていく上で、必要な要素の一つです。